暴落が起きない! その2
株価上昇はアベノミクスの金融緩和が利いている
安倍政権が誕生する前、2012年11月15日~16日に民主党の野田前総理大臣が解散すると言ったとたん株価が急上昇を始めました。大口の空売り買い戻しから入りそれ以降、外資からの資金がかなり日本に流れ込み大相場を展開しました。これはアメリカが金融緩和中ということも大きかったと思われます。
解散選挙後、グダグダだった民主党政権から自民党政権に戻り、安倍氏が再度総理大臣に返り咲きました。その後、日銀総裁には黒田氏が就任しアベノミクスが動きだしました。
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アベノミクスの3本の矢!
第1の矢! 大胆な金融政策
第2の矢! 機動的な財政政策
第3の矢! 民間投資を喚起する成長戦略
国内株式において第1の矢である大胆な金融政策がかなり効いております。
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その1 年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の運用比率の見直し
GPIFは2013年(平成25年)時点で運用資産額が約126兆円でたしか国内株式保有率が10数%ぐらいだったと思います。それを大胆な金融政策ということでGPIFの国内株式比率25%±9%へ変更し2014年9月ぐらいから国内株式の買い入れが始まりました。
これは国内株式運用を10%ちょいの約15兆円から25%の31.5兆円±11.3兆円(運用資産額約126兆円時)までしなさいという大胆かつ強烈な指令でありました。
阿部総理大臣誕生後2013年5月までの株価上昇時(日経平均約8500円~約16000円)の資金流入量が15兆円とも言われておりますのでGPIFの買い入れ約15兆円オーバーがどれだけのパワーをもっているのか想像していただけるかなと思います。
GPIFの2017年度(平成29年)第1四半期現在で国内株式保有率24.41%、運用資産額149兆1987億円とのことで2013年の約126兆円から約23兆2千億円増加しておりこの時点での国内株式保有額は約36兆4200億円あることになります。(すごいな~)
GPIFの運用実績・資産構成割合リンク
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その2 日銀のETF・J-REIT買い入れ
日銀の金融政策決定会合でおなじみのETFとJ-REIT及び国債の買い入れ!株価に直結なのはETFですがJ-REITも日銀は買っております。国債は利益率が低く長期保有のためここでは省略します。
ETFとは株価指数連動型上場投資信託のことで字のごとく証券取引所で日経平均などの株価指数に連動する取引ができる投資信託です。
J-REITとは不動産投資信託のことで証券取引所で日々変動価格で売買ができます。集めた資金で不動産賃貸事業のみに投資をし運用にて得た利益を元に分配を行います。不動産開発には投資しないので賃貸の安定的な収入になり利益の90%超を分配すれば法人税が免除されるため株式より高い配当が期待できます。
日銀のETFとJ-REITの買い入れ状況
2012年 ETF=6397億円 J-REIT=446億円
2013年 ETF=1兆953億円 J-REIT=299億円
2014年 ETF=1兆2845億円 J-REIT=372億円
2015年 ETF=3兆694億円 J-REIT=895億円
2016年 ETF=4兆6016億円 J-REIT=887億円
2017年 ETF=6兆円予定 J-REIT=900億円予定
日銀はすごい金額を買い入れしています。ETFは株価に連動しますので日銀が株価のかなりな下支えをしているかが解っていただけたと思います。これは企業で言う自社株買いと似ておりますね。買い入れにて株価下支えの他に配当も入れば一石二鳥の錬金術になります!
なおここに記載したことは記事作成時の状況でありこの後も上昇し続けるかは解りません。銘柄によっては下落している物もあり利益確定などの調整局面はいずれやってきます。日本もオリンピックまではインフラ工事や旅行客が増えたりと好循環だと思いますがその次の手を考えていかないとまたバブル崩壊などと沈んでいくことになります。
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