増担保規制
個々の銘柄で制度信用取引が過熱したときに証券取引所が制度信用取引の過熱を抑制するために行う規制で増担保規制がかかるとその銘柄の委託保証金率が変更されます。これにより制度信用取引の効率が悪くなり相場を落ち着かせる効果があります。過熱が沈静化すると規制は解除されます。
例 委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)
委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)
※各証券会社で取り決めが出来るため他のパターンもあり。
スポンサーリンク
貸借取引の申込制限
貸借取引の申込制限ですが 日本証券金融(株)に確認したところ昔々のかなり昔に行っていた規制ということで現在は貸株注意喚起から貸借取引の申込停止(売り禁)となり貸借取引の申込制限をしていないとのことです。解釈が違う人もいますが特に影響は無いと思われます。
貸借取引の申込停止(売り禁)
貸株注意喚起をしたにもかかわらず制度信用取引の過熱が進み受渡決済に支障が出る(貸株の調達が困難になる)場合には貸借取引の申込停止(売り禁)が発動され下記のことが一部または全てが停止になります。
また急激な過熱が進んだ場合は貸株注意喚起が出ていなくても貸借取引の申込停止(売り禁)を発動させる場合もあります。
・ 制度信用新規売り
・ 制度信用買いの現引き
・ 制度信用買いの転売(信用買建玉を返済売りで決済)
※ 制度信用新規売り停止と制度信用買いの現引き停止の規制はありますが制度信用買いの転売停止の規制は滅多に出ません。
スポンサーリンク
金 の 玉
売り禁銘柄の信用売玉は 金の玉 など呼ばれていますが目先は信用新規売りが禁止になるため買い方が有利になり上げることもあります。騰がったとしてもいずれ利食いが入ってきますので相場が沈静化してきたならば株価は下げる方向に向かいます。ですがどこで下げ止まるかも判りませんし上昇の際に空売りが踏み上げられ買戻しがすでにされていたならば金の玉が儲かるかはケースバイケースになると思われます。
現引き(品受け)・現渡し(品渡し)
信用取引の決済方法
信用買い
通常の返済売り
現引き 信用買付時の代金不足分(融資)を証券会社に返済して現物株として引きとる。
信用売り
通常の返済買い
現渡し 保有している現物株(同種同量)と引き渡して売付代金を受け取る。
スポンサーリンク