追証(追加証拠金)発生時の設定が証券会社でかなり違うのですが皆さんご存じですか?
保証金維持率が20%や25%の設定差5%もかなりパンチがあるのですが追証が発生してからの制度もこれまた証券会社でバラバラ。語句も若干違いややこしいです。昔は保証金2000万円など敷居も高かったのですが今では保証金30万円以上と経験ですぐに信用取引を始められます。
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2013年1月1日の信用制度改正により信用決済後の余力が瞬時に反映されるようになり1日の取引額の制限もなくなりました。それに伴い信用取引が何回転も出来るようになり幅が広くなったのはもちろん追証の解消も信用建玉の返済決済にて可能になり追証時の悲惨な事態が緩和されました。
追証の解消方法は2通り
① 期日までに不足分を取引口座へ補填
(2013年1月1日以前の解消方法はこの方法しか無くぎりぎりでトレードしている人の追証は悲惨でした。)
② 信用建玉の返済決済
※ 2013年1月1日の信用制度改正により信用余力が瞬時に反映されるようになり信用建玉の決済や現引き・現渡しなどでも追証が解消出来るようになりました。
注意
現物株は受渡日まで余力に反映できないため追証の補填に間に合いません。更に追証を放っておくと期日が来たら証券会社に保有株を強制決済されてしまいますし信用を失い一定期間の取引停止を受けることになります。
現物株は信用取引をしていない場合いくら下がっても保有し続けられますが信用取引はそうは行きません。理解していないと強制的に損切りを余儀なくされる恐れがある制度です。
なお証券会社で取り決めが違いますし現物株の掛け目や委託保証金率を証券会社が換えることも出来るとなっています。
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追証(追加証拠金)の解消ラインは証券会社で違う
① SBI証券や楽天証券、他証券会社?は保証金維持率の20%を回復させれば解消
※ かつ(口座の現金+現物株×掛け目)が30万円以上
② その他証券会社は保証金維持率の30%を回復させれば解消
※ かつ(口座の現金+現物株×掛け目)が30万円以上
証券会社の手数料を気にする方は多いですが保証金維持率や追証解消額これかなり大きいですね。
返済期日が証券会社でバラバラ
終値からの値洗いにより追証の計算がされるのですが追証発生後の返済期日が翌営業日であったり翌々営業日など証券会社でバラバラです。維持率の割り込み具合で期日が違う証券会社などもあり放っておくと強制決済されてしまいます。
2013年1月1日の信用制度改正により以前は追証となると入金しなくてはいけないので一大事でしたが制度改正後は最悪な事態でない限り信用建玉を決済するだけで回避できると思います。ですが追証での建玉の決済=ほぼ損切りだと思いますのでそれが頻繁に起こるならばトレード手法の見直しが必要です。
次回は 追証(追加証拠金)を発生させないためには をお伝えします。
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