このページは株式を前提で進めていきます。FXの場合レバレッジが大きいく制度が違うため株式と異なります。
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追証(追加証拠金)
追証(追加証拠金)は信用取引時に損失が大きくなり損失で保証金維持率(下限値)を割込んだ時に担保不足ですので証券口座にお金を入れてくださいね。という制度です。
追証の制度で食い止められず資金がマイナスまでなる可能性もあります。最悪のシナリオは追証手前の状態からマイナス側へストップ貼付で約定できない場合(これ激ヤバです!)や対処が遅れて更に大きくマイナス側へ損失が膨らんだ場合などです。このケースはかなり大変な事になるパターンですね。
追証が確定するのはその日の取引が終了した株価で計算されます。場中に割込んでいても終値で割込んでいなければ追証は発生しません。
※ 追証の制度は証券会社でかなり差があります。かなりです。表現している語句も違ったりなにしろややこしいです。管理人うねジローはSBI証券を使用しています。なので違いがある場合は再度自分の証券会社での確認をお願いいたします。
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追証はどのくらいの損失で発生するの?
各証券会社で保証金維持率が20%や25%などで設定されており計算方法は以下の通りです。( 余程のことだと思いますが条件によっては保証金維持率が変更される場合もあります。)
保証金維持率 % ={(口座の現金+現物株×掛け目-信用建玉の評価損益(含み益は入れない)-諸経費+決済損益)}÷ 信用建代金合計 (新規約定額合計)× 100
※ 証券会社によっては投資信託等も現物株のように代用有価証券に計上できるみたいですがここでは無視します。
なお現物株は株価50円未満や管理銘柄または整理銘柄は掛け目0円等の規制を規定している証券会社もあります。信用取引規制は要注意ですね!!
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ややこしい計算ですが数値を入れてみると意外と簡単?
簡単な例で 資金を 全力、3分の2、半分と3パターン計算してみると
( 諸経費は省略し現物株、決済損益も無しで計算 )
1.資金100万円で信用 ほぼ全力 の300万円まで新規買いの場合
①保証金維持率 20%は 40万円以上の損失(-13.3%)で追証が発生
資金100万円 -損失40万円 =残金60万円
残金60万円 ÷信用建代金300万円 ×100=維持率20%
②保証金維持率 25%は 25万円以上の損失(-8.3%)で追証が発生
資金100万円 -損失25万円 =残金75万円
残金75万円 ÷信用建代金300万円 ×100=維持率25%
2.資金100万円で信用 約3分の2 の200万円まで新規買いの場合
①保証金維持率 20%は 60万円以上の損失(-30%)で追証が発生
資金100万円 -損失60万円 =残金40万円
残金40万円 ÷信用建代金200万円 ×100=維持率20%
②保証金維持率 25%は 50万円以上の損失(-25%)で追証が発生
資金100万円 -損失50万円 =残金50万円
残金50万円 ÷信用建代金200万円 ×100=維持率25%
3.資金100万円で信用 約半分 の150万円まで新規買いの場合
①保証金維持率 20%は 70万円以上の損失(-46.6%)で追証が発生
資金100万円 -損失70万円 =残金30万円
残金30万円 ÷信用建代金150万円 ×100=維持率20%
②保証金維持率 25%は 62.5万円以上の損失(-41.6%)で追証が発生
資金100万円 -損失62.5万円 =残金37.5万円
残金37.5万円 ÷信用建代金150万円 ×100=維持率25%
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保証金維持率の 5%の差はなかなか大きいですね。
上記計算の資金100万円での追証ラインをまとめてみますと以下のようになります。
資金100万円で信用建玉代金300万円の時
維持率20% -40万円(-13.3%)
維持率25% -25万円(- 8.3%)
資金100万円で信用建玉代金200万円の時
維持率20% -60万円(-30.0%)
維持率25% -50万円(-25.0%)
資金100万円で信用建玉代金150万円の時
維持率20% -70万円(-46.6%)
維持率25% -62.5万円(-41.6%)
資金を大きく使用するほど追証が出やすくなります。全力での投資はすぐ追証が出そうですね。上記の方法は信用取引のみの計算です。信用取引と現物取引の2階建てはさらに危険な方法になります。
次回は 信用取引と現物取引の2階建ては危険? 預かり金不足??? を切り込んでみたいと思います。
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